怪獣たちの眠るところ
先日は本当に素晴らしい場所に連れてってもらった。
とあるドラマのセットで映画に使われたセットを一部を使わせてもらったのだが、そのセットを作り保管しているのがあの東宝映画。
僕もその一人である。初めて映画館で見たのは2歳の時だ。
最後のデストロイヤーは本当に名作。
ゴジラの体内の核物質がメルトダウン、このままでは核爆発を起こして日本全滅!そんな時に最強の敵デストロイヤーが登場!ゴジラの息子も参戦!どうなるゴジラ!?どうなる日本!?という今後テレビでは放送できないような最強ホラー映画で第1期平成ゴジラは幕を閉じた。と同時に僕もゴジラを卒業したのである。
あれから20年、仕事の関係で東宝さんとお仕事をして、最後は使わせてもらったセットを埼玉のとある倉庫に返却しに行ってきたのだ。
ど田舎にあるポツンとした普通の倉庫。セキュリティもなければガードマンもいない、そんなところに行ってきた。
さあどうぞ、と中を開けてくれた方は東宝映画美術の方。
シャッターを上げてもらうと、埃が舞い、昔ながらの映画でつかうでかいクレーンや送風機が見える。さすが映画、規模がでかい。
そして機材の奥にはあの鋭い目がこちらを見ている。
だだだん、だだだん、とあのテーマソングがじわりじわりと流れてきた。それは一体だけではない。肩幅の広いのもあれば、顔が大きいものもある。そうそこはゴジラの着ぐるみが保管されている倉庫でもあったのだ。
しかもゴジラだけではない。
平成初期の日本を暴れまくった怪獣たちはここに眠っていたのだ、、、!
東宝さん、ありがとうございました。
この仕事をはじめて、いままでお目にかかったどんな芸能人や有名人よりも感動した。
こういう感動を味わえるのなら、この仕事ももう少し続けてみようかなと思いました。
おしまい。